朝9時半に自家用車で松江を出発し、夜9時半に東京に到着した。途中、工事渋滞に遭遇し、通常より2時間ほど遅い到着となった。
テレビをつけると、テレビ朝日の「報道ステーション」を放送していた。(島根県にはテレビ朝日系列のTV局が無いので、放送されていません。一部、ケービルTVや県内でも広島、山口県境では見ることが出来ます。)その中で「島根県の高速道路事情」の特集を行っていた。
澄田島根県知事や高速道路の建設予定地の町村の首長(三刀屋町・吉田村等)の声が紹介されていた。特集の内容のトーンは、島根県において以前に比べれば、高速道路の建設・開通に対する熱意が住民や自治体の首長を含めて、弱くなっているというものであった。
また、すでに島根県内で開通している浜田道(中国自動車道と接続)を利用して、広島方面に土日になるとレジャーや買い物に行く車の様子を映し出していた。(浜田道の開通により、地元の商店街は地盤沈下し、広島方面から人を呼び込むよりも、広島方面に人が出て行く結果となっています。浜田道沿線の町が造成した工業団地にも他県からの進出企業はゼロというのが、現実の姿です。)
高速道路が無いよりかは在った方が便利だと私も思います。特に島根県は東西に細長い(約200キロ)県です。緊急患者の搬送を含めた危機管理上も高速道路は必要でしょう。
しかし、現在の島根県の経済規模、人口・商業圏を見ていると、高速道路が全線開通したら、一段と全ての分野において地盤沈下(企業の支店や営業所の広島への統廃合が進む)し、人口の流失も一段と進むだろうと思っています。(同じようなことは他県に於いて実証済みのはずです)
高速道路が出来れば、観光振興にもつながるという意見もありますが、高速道路がなくても、多くのの観光客がきている観光地は全国に多数あります。要はどんなに時間がかかろうが、魅力のある観光地であれば人は来るはずです。逆に移動する時間が短縮されれば、通過観光となり宿泊をする人が減少する可能性も考えられます。
半年ぐらい前になりますが、松江市内の挨拶まわりの途中に立ち寄った大手自動車メーカーのディラーの社長さんから「島根県には今日、新たな高速道路は必要ない。それよりも、生活道路の整備。例えば、国道9号線にリンクしたバイパスなどを建設するべきだ。今、高速道路の建設を知事を含めて、島根県が声高に叫ぶのであれば、今まで島根県から
出ていた大物国会議員が何もしてこなかったことの責任を問うべきではないのか。」といわれた事を思い出した。
(大物と称する政治家の居ない県でも既に高速道路はほとんど、完成していますよね)
私は島根県に今後、建設予定の高速道路は、地元・地域住民の毎日の生活を守り、維持することの出来る高速道路建設・開通でないと意味がないと思っています。
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