陸自イラク復興支援・番匠群長インタビュー (平成16年6月8日)

 産経新聞朝刊にイラクでの人道復興支援を終え、3ヶ月ぶりに帰国した陸上自衛隊第1次イラク復興支援群長の番匠幸一郎・1等陸佐のインタビューが掲載されていた。
 番匠群長はインタビューの中で、イラクでの人道復興支援に「義理(G)・人情(N)・浪花節(N)」GNNをモットーにして活動を展開した。
 そして、情勢が緊迫すると、宿営地にこもり、支援業務を中断したという趣旨の一部報道を「まったく事実に反する。籠城も中断も、ただの一度もない。給水も一日も休んでいない」と強く否定。
以下、インタビューの抜粋
 「武士道を日本人の規範とすれば、GNNは相手に接する私のスタンス。理の世界である『義理』と情の世界である『人情』を『浪花節』がつないでくれている。理を見つめながら、情を持って接する日本人の知恵ではないか」
 「規律違反や、現地で非難されることも一度もなかった。各国軍人が、自衛隊の宿営地を訪問する度に『信じられない整然ぶりだ』と連発した。テントや車両を一列に並べる際、誤差範囲2.5〜3センチを徹底させた。砂嵐で、他国軍の宿営地では、ゴミが宙に舞う光景を度々見かけたが、部下たちは命じられるまでもなく、気が付くとゴミを拾っていた」
 「宿営地の鉄条網整備に、イラク人を雇用した。その際、日本人2〜3人と、イラク人7〜8人がチームを作り、有刺鉄線で服もボロボロ、体中血だらけ、汗まみれになって、夕方まで同じ作業を続けた。昼食を分け合ったり、休み時間には重機のバケットに仲良くなった両国の二人が腰掛け、会話本を指差しながら、教えていた。他国の軍隊では、軍人は監督するだけで、現地作業員たちも午後3時を過ぎると、仕事途中でも帰宅する。各国軍人たちは自衛隊のやり方に驚いていた」
 「北海道・名寄の人たちから寄付してもらった200匹以上の鯉のぼりをユーフラテス川やサマワ市内の目抜き通りに、5月5日の『こどもの日』などに、泳がせた。『イラクの明るい未来と、それを願う子供の成長のため』と説明すると、市民は感動していた」

 自衛隊のイラクでの人道復興支援は規模も小さく、活動エリア制限されているが、その中で、自衛隊はイラク人との友好関係を築きながら、やるべきこと(復興支援)を淡々とこなしていることがインタビューから想像できます。
 その証拠にサマワがあるムサン県のシーア派宗教指導者アルワエリ師ら要人が来日した際、日本政府に対して、「自衛隊の撤退でなく、逆に増派してほしい」と要求しています。

 いまだに、日本国内の一部マスコミ(筑紫哲也氏を筆頭とする反日ジャーナリスト)は自衛隊に対するテロや襲撃を密かに期待しているのだろうか。

 派遣された(派遣中)自衛隊員の皆さん、本当に暑い中、日本の代表して頑張って下さい。良識ある多くの日本人は自衛隊の活動を評価をしていると思います。(感謝!感謝!)


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